丑の刻参り

は頭に三徳を冠り、其脚に三本の蝋燭を立てて之に火をつけ照らし、鏡を胸部にかけ、後には一丈二尺の長い白布を曳いて居る。この白布は悪魔よけの為めであつて、絎け帯や長い白布を曳きずつて居ると悪魔はよう寄りつかない。故に狼などに襲はれた時、帯を解いて垂れて居れば其禍から逃れることが出来る。但し絎け帯に限るので三尺帯では駄目である。これが古事記にある道の長千羽の神である。又襦袢は和豆良比能宇斯之神と云つて白木綿のものを着て居るがよいのである。之を着ないと、いくら厚着をしても風邪を引く。又褌は道俣神といつて大切なもので、悪魔は肛門から入つて来るのであるから、之をしつかり締めて居ると悪魔や悪病にをかされない。之も白木綿の六尺がよいのである。